2016年02月14日

2016年 2月号 特別聖年の免償について

特別聖年の免償について

松浦 謙

今、わたしたちは、特別聖年をすごしています。聖年の起源は旧約聖書にあるヨベルの年(50年ごとにめぐってくる大恩赦の年)で、この時、人々は、債務を特別に免除されました。これと同じように、聖年の大きな恵みのひとつに、償いを免除する“免償”があります。
以前、刑務所の面接で受刑者Oさんと話したことがあります。Oさんは飲酒運転で若い女性をはねて死なせてしまいました。被害者の命日が近いので、供養をしてほしいというのです。わたしはミサをあげることを約束しました。Oさんは、自分が犯した過ちを大変悔やみ、こんな自分が生きていても価値があるのか、とまで悩んでいました。
わたしは言いました。「安心してください。神様は、あなたの祈っている通り、亡くなったあの方を天国に迎えてくださいます。神様は今もあなたをこの上なく愛しておられ、あなたが希望とよろこびをもって生きるように望んでおられます。」
回心によって罪はゆるされます。けれども犯した罪の結果や痕跡は、今もなお何らかの影響を及ぼし続けます。精神的に圧迫された状態が続いたり、自分を責めてしまったり、前向きに生きる力をそいでしまうことがあります。免償はそれらからわたしたちを解放する恵みです。
それはイエス様によって可能でした。イエス様が“わたしたちの罪を償うために”十字架にかかって死に、罪と死を滅ぼしてくださったからです。こうしてわたしたちは、あらゆる罪の重荷から解放され、新たにされ、希望を持って生きていくことができます。それが免償がもたらしてくれる恵みです。
全免償を頂く方法は以下の通りです。指定巡礼地(大阪カテドラル。仁豊野ヴィラ)を訪れ“聖なる扉”をくぐり主の祈り アヴェマリアの祈り「特別聖年のための祈り」栄唱を唱え、前後10日以内に聖体とゆるしの秘跡をうけること。巡礼が出来ない場合、十字架の道行き、共同で行うロザリオ、少なくとも30分聖書を読むこと、聖体訪問して少なくとも半時間黙想すること、3日間以上黙想会に参加すること。また3月4日午後7時から翌日午後6時まで垂水教会でおこなわれる「主にささげる24時間」の聖体礼拝に部分参加することなどに替えることもできます。なお、この免償は、亡くなった人にさしあげることが出来ます。(「カトリック教会のカテキズム」1471〜参照)
posted by カトリック明石教会 at 12:57| Comment(0) | 巻頭言